英検1級の対策で最も重要と位置付けても過言ではないライティング(エッセイ)。
しかし、エッセイを書くにしても、お題の範囲はとても広いです。
試験中で1題しか無く、これを落とすと合格はありません。
重要かつ範囲の広い問題です。
今回は、英検1級のライティング対策をしたい同志に向けて
- オススメの参考書は?
- 効果的な対策は?
- 良いコツはないか?
こんな疑問に答える記事を書きました。
英検1級ライティングの前回結果の分析
私は前回英検1級を受験して、不合格になりました。(結果はコチラの記事で)
そのときの結果を見直したいと思います。
時間をかけ過ぎました
かかったライティングの時間はおよそ40〜50分です。
英作文問題 完全制覇という参考書にも書かれていますが、25分が解答目標時間です。
それをかなりオーバーしてしまいました。
おかげで、リスニングの問題チラ見はもちろん、リーディングを解く時間すらありませんでした。
リーディングの最後の問題は、勘で入れたものが半分くらいでした。
アイデアが浮かばなすぎた
ライティングに時間がかかった原因はアイデアの思い浮かばなかったことでしょう。
お題は「経済制裁は有効な外交手段か?」と言うものでした。
Yes・Noどちらも3つの理由が浮かびませんでした。
ここで10分くらい消費したでしょうか。
対策不足もありましたが、不慣れなアイデアの考案にも対策をしておくべきでした。
英検1級ライティングのルールや評価基準
次にルールの確認です。
ライティングのルール
- Write an essay on the given TOPIC.(与えられたお題についてのみ書く)
- Give THREE reasons to support your answer.(理由を3つ用意)
- Structure: introduction, main body, and conclusion(序文・アイデア・結論の構成)
- Suggested length: 200-240 words(200〜240文字)
- Write your essay in the space provided on Side B of your answer sheet.
当たり前ですが、上記のルールは守りましょう。
そして、評価基準に添うように書いていく必要があります。
- 与えられたTOPICに対してのみ解答すること(TOPICから逸脱しない)
- アイデアの理由や根拠が自分の主張と矛盾していないこと
エッセイはおおよそ表のような構成になるでしょうか。
構成パート | 目標文字数 | 目標文数 |
イントロ | 40〜60文字 | 3文 |
根拠1 | 30〜50文字 | 3〜4文 |
根拠2 | 30〜50文字 | 3〜4文 |
根拠3 | 30〜50文字 | 3〜4文 |
結論 | 20〜30文字 | 2文 |
この表の文数を目安にして書いてこうと思います。
文数は自分がだいたい何文字書いているか、良い目安になります。
英検1級ライティング対策【テンプレ作成】
最も重要な対策は、テンプレ化になります。
私は、イントロでだいぶ文字数を稼ぐようにしました。
全体のテンプレ化
構成パート | テンプレ |
イントロ | There have been a lot of discussions and debates about whether or not X.(〜に関しては多く議論が行われてきました。)【13文字】
Although some disagree with A because…, I believe that we should B.(一部の人はAに反対しているが、私はBと思う。)【10文字】 There are three reasons to support my idea.(主張の根拠として3つ挙げさせていただきます。)【8文字】 |
根拠1 | First,(はじめに…)【1文字】 |
根拠2 | Second,(次に…)【1文字】 |
根拠3 | Lastly/Finally,(最後に…)【1文字】 |
結論 | For the above mentioned reasons, (以上の理由から…)【5文字】
※文字数が足りなかったら、reasons such as…と理由の説明を加えます。 |
約40文字はテンプレで確保しました。
残り160文字だと思うと少し気が楽になります。
細部のテンプレ化(役立つフレーズ)
- 促す→encourage/promote/develop/enhance/stimulate
- 妨げる→discourage/undermine/hamper/threaten/exacerbate
- 引き起こす→cause/lead to/result in
- 影響する→have an influence/impact/effect
- 対処する→deal with/cope with/address/tackle
- 改善する→improve/alleviate/reform
- 重要な役割を果たす→play a key/vital/important role in
- 最大(小)限にする→maximize/minimize
使えそうなフレーズは頭の中に入れ、実際の問題でどんどん使い慣れていきましょう。
英検1級ライティング対策【根拠・理由の考え出すコツ】
ライティングの一番の鬼門は自分の主張をサポートする根拠探しです。
全て覚えるなんてことは不可能でしょうから、その場で考え出さなければなりません。
ライティングのお題は一番はじめに確認する
試験開始直後にまずお題の確認をしましょう。
その後にリーディングを解いていきます。
リーディング問題を解いている間に、アイデアや使えそうな文に出会えるかもしれません。
色々な視点で考えてみる
根拠を考えるとき、色々な視点で考えてみましょう。
環境、健康被害、文化、経済の視点でメリット(デメリット)があるか、考えます。
例えば、
- 環境に悪影響を引き起こす?
- 国民の健康へはどう影響するか?
- 国の文化的もしくは技術的発展になるのか?
- 経済発展につながる根拠はないか?
金銭的・環境的メリット、デメリットを考えるのは特に根拠を見つけやすかったです。
PREP法を活用
PREP法という書き方をご存知でしょうか?
- P:POINT(主張・結論)
- R:REASON(理由・根拠)
- E:EXAMPLE(事例)
- P:POINT(主張・結論)
それぞれの頭文字をとってPREP法です。
この順番で書いていくと、論理的に主張を伝えやすくなります。
CNNの記事を読む
普段から色んな記事に触れるように意識しています。
どのようなニュース、問題に対してどんな意見があるのか?という点に注目しながら、毎日読むようにしています。
ニュースには(根拠の)アイデアが無料でたくさんありますので、毎日少しでも読んでみては?
英検1級ライティング対策【問題演習】
私が使っている参考書をご紹介します。
できる限り多くの問題に触れるため、問題中心の教材を選びました。
過去問
まずは無条件で購入した過去問です。
実際に出題された問題はまず解いておくべきでしょう。
英作文 完全制覇
ネットで多くの人がオススメしていた教材です。
問題数が30問あり、アイデア(根拠)例が豊富にあったので、購入しました。
やっぱりたくさんの問題を解くことが一番自分を成長させてくれると思います。
まとめ:テンプレの準備→あとは問題をやりまくるだけ
テンプレや解くコツを頭に入れたあとはどんどん問題をやっていきましょう。
テンプレを使いこなし、色んな視点でアイデアを探すことに慣れることが自信にもつながります。
この2点はよく見直して、自分の中でパターンを確立しましょう。
普段からニュースを見て、アイデアをインプットしておくのも効果的です。
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